3What is me? 私とは何か?

IchI》では私(I)ともうひとりの私(I)の間をテーマに作品制作を行った。しかもそれらは1つだという。私という存在とは何かと自身の内面をみつめてきたが、その方法論を一般市民に応用。ダンスの要素を利用しつつ、自らについて考え、話しをしていく。それらを記録としてまとめる作業をへて、自身の作品へと昇華していった。

 

北海道札幌市中央区南6条西26丁目(2009)

       初演 JCDN踊りにいくぜ、札幌公演(コンカリーニョ)、佐世保公演(アルカス佐世保)

生まれ故郷で作成した自己紹介のダンス。文字通り自分の生まれてから現在までのダンスをめぐる歴史を話しながら踊る。なお、タイトルは木野本人の本籍地。

 

 

 

かめりあ(2010,70min)

      初演 横浜赤レンガ倉庫1号館ホール

7年前の受賞作Edgeのリメイク杉劇リコーダーず(横浜市杉田劇場で活動する団塊世代と小学生からなるリコーダーグループ)との共同製作作品こどもたちのうまれるとき、祖母との対話より作成したかめりあよりなるフルレングスピース。三作品を通してみることで「年を経るということ」「伝え、遺すということ」がみえてくる。ソロデュオコンペティションの受賞者公演として上演された。(主催:横浜市芸術文化振興財団、木野彩子)

 

 

 

《からたち》2012,60min

       初演 日本基督教団 巣鴨教会

札幌市中央区南6条西26丁目を改訂、後半に《AMANOGAWAプロジェクト》のシーンを取り込むことで、個人の歴史と教会の成り立ちを重ね合わせる作品作りを行う。

 

 

《からたちから》2013, 60min

       初演 日本基督教団 巣鴨教会

2012年発表の《からたち》を1年半のリサーチとともに再構成した作品。木野の個人史よりも信仰とは何かをテーマにより深く問いかける。教会で活動するコールシャンティ混声合唱団(指揮:野本明裕)に合唱と動きで参加していただく。同教会牧師渡辺善忠さんによるオルガン演奏も作品内に組み込む。