イギリス生活中に感じてきた日本にある美しさ(海外においては自身のオリジナリティでもある)をテーマにした作品群。照明効果の追求(光と影、闇Jackie Shemeshと三浦あさ子には継続的に関わっていただいている)の他、帰国後は伝統芸能(花祭、綾子舞など)のリサーチを行い、創作のヒントとしている。
《IchI》(2008,初演時は15minその後23minに延長された)
初演The Place Prize 2008 ( London)
改訂再演Spring Loaded2009 ( London)
日本初演Dance Triennale Aoyama2009(東京)
Collaboration work with Alies Sluiter( music),Jackie Shemesh( lighting),Shizuka Hariu(Set design),Takashi Ueno/Takeshi Matsumoto(Dance)
私(I)と私(I)の間に何かが挟まっている。私と影(もう1つの自我)の関係性を光と影を用いて効果的に表現した。
Review
This was pretty much the perfect article. Two tremendous classically-infused dance performances by Kino and Takashi Ueno; wonderful lighting that captured the essence of the work’s ghostliness, not least in Kino’s giant shadow enveloping and consuming her partner at the work’s conclusion; and a tremendous original score played live on stage by its composer and violinist (Alies Sluiter), together with Laura Anstee (Cello) and Adriano Adewale (Percussion). As a collaborative work of dance art, it was simply tremendous(Graham Watts)
かなり完璧な作品だった。きのと上野天志による驚異的な古典的な要素を取り入れたダンスに怪談ののエッセンスを取り入れた素晴らしい照明は単に巨大な影を用いるというだけではなく、彼女のパートナーとして結論を出している。オリジナルスコアを作曲したバイオリンのAliesやLaura(チェロ)Adriano(パーカッション)も素晴らしかった。ダンス芸術のコラボレーションワークであり、シンプルに驚異的なものであった。
《静》(2014,45mi+開場時演技15min)
初演 BankART studio(横浜) NYK 3Cギャラリー
改訂再演 BankART studio(横浜) NYK 2Bギャラリー “Café Live 2014”
2012年に発表した“しづ”をもとに八木美知依(17絃箏、21絃箏、歌)と三浦あさ子(照明)とともに再構成を行いフルレングスの作品として完成させた。巨大な倉庫空間に祈りの空間を浮かび上がらせる試み。その後好評をうけ、横浜トリエンナーレ2014の一貫として白いギャラリー空間に場所をかえ、公開製作、再構成を行う。
その後2023年アメリカボルティモアにて公演、2024年1月鳥取にて上演を予定している。
《しづ》(2012, 20min)
初演 神奈川芸術劇場(横浜)大スタジオ
八木美知依(17弦、21弦箏)、三浦あさ子(照明)、宮村泉(衣装)とのコラボレーション。静御前の舞を題材に制作。